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ファンタスティック!漢詩ワールド「杜甫 第八回 華州にて」
- Narrated by: 宇野 直人
- Length: 38 mins
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Summary
<内容紹介>
漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。
時代背景や作者の境遇を交えた色彩豊かな漢詩の魅力に溢れる講義です。
<第八回 華州にて>
杜甫は乾元(けんげん)元年(758)、47歳の6月、華州に左遷されました。この田舎町に出されたことによって、杜甫は中央の朝廷にいては窺えない民衆の悲惨な生活を目(ま)のあたりにし、その衝撃は、〈三吏三別〉と呼ばれる、とくに社会性の強い作品群を生むことになります。
七言律詩「早秋 苦熱 堆案(たいあん) 相仍(あひよ)る」は、華州着任直後の作。町役場の事務室で、猛暑と書類と害虫たちに囲まれて職務に精励する自分の姿を生き生きと、どこかユーモラスに描いています。翌春の五言古詩「衛八処士に贈る」は、20年ぶりに再会した友との交流をしみじみと描いた名作。同じころ、洛陽の別荘に戻った折の五言律詩「舎弟の消息を得たり」は、かつて新婚時代に過ごした別荘の現状を悲しみつつ、飼い犬が自分を覚えていてくれたことを喜んでいます。
<収録作品>
早秋苦熱堆案相仍(早秋 苦熱 堆案 相仍る) 七言律詩
贈衛八処士(衛八処士に贈る) 五言律詩
得舎弟消息(舎弟の消息を得たり)五言律詩
<宇野直人(うの・なおと)>
昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。
漢字一つ一つが持つ個性的な形と意味、それらの組み合わせからさまざまにひろがってゆく境地が幻想的でもあり、夢のようでもある「ファンタスティック」な漢詩。
時代背景や作者の境遇を交えた色彩豊かな漢詩の魅力に溢れる講義です。
<第八回 華州にて>
杜甫は乾元(けんげん)元年(758)、47歳の6月、華州に左遷されました。この田舎町に出されたことによって、杜甫は中央の朝廷にいては窺えない民衆の悲惨な生活を目(ま)のあたりにし、その衝撃は、〈三吏三別〉と呼ばれる、とくに社会性の強い作品群を生むことになります。
七言律詩「早秋 苦熱 堆案(たいあん) 相仍(あひよ)る」は、華州着任直後の作。町役場の事務室で、猛暑と書類と害虫たちに囲まれて職務に精励する自分の姿を生き生きと、どこかユーモラスに描いています。翌春の五言古詩「衛八処士に贈る」は、20年ぶりに再会した友との交流をしみじみと描いた名作。同じころ、洛陽の別荘に戻った折の五言律詩「舎弟の消息を得たり」は、かつて新婚時代に過ごした別荘の現状を悲しみつつ、飼い犬が自分を覚えていてくれたことを喜んでいます。
<収録作品>
早秋苦熱堆案相仍(早秋 苦熱 堆案 相仍る) 七言律詩
贈衛八処士(衛八処士に贈る) 五言律詩
得舎弟消息(舎弟の消息を得たり)五言律詩
<宇野直人(うの・なおと)>
昭和二十九年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。著書に『中国古典詩歌の手法と言語』(研文出版)『漢詩の歴史』(東方出版)『漢詩の事典』(共著、大修館書店)など。平成十九年、NHKラジオ「古典講読――漢詩」講師、平成二十年より同「漢詩をよむ」講師。
©Naoto Uno 2019
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